サインペン先、マーキングペン先、コスメ用チップ、医療機器の製造販売。
オーベクスは、常にたゆまぬモノづくりへの情熱を持って、暮らしの未来を支えていきます。

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成型技術

当社は、これまでに培った技術的ノウハウを駆使し、用途に合わせて適切に選定・調製した「素材」を、性能が最大限発揮できる形態に「成形」し、お客様の要望する形状に「加工」することにより製品を製造してきました。
例えば筆記具用ペン先では、インクがなくなるまで一定の量でインクを流すことに加えて、最後まで書いてもペン先がつぶれず、ばらけず、一定の線幅で書ける必要があります。インクは時に糊であったり化粧液や医薬品であったりします。当社は様々な要求性能に対し、お客様と共に誠実に技術革新と品質安定化に取り組んで参りました。
ミクロ単位の微細毛管を製造する技術や、三次元網目構造微細毛管成形技術は世界最高水準にあります。これらを応用する事で多彩な商品展開へつなげることができます。
当社ではお客様の課題解決に向けたご相談に対し、共同研究や技術・分析等のサポートをさせていただきます。

精密異形押出成型

当社の精密異形押出成型技術では、直径0.8mmの棒の内部に、左図のようなミクロサイズの複雑な空隙(液体流路)を形成することができます。
製図ペンなどの線引きペン先ではエンジニアリングプラスチック、筆ペンではエラストマー、医療用液送チューブではポリプロピレンなど、様々なプラスチックで成型可能です。
チューブをプラスチックでコーティング(被覆)することや、コーティング材を着色することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

繊維成形(三次元網目構造微細毛管)

クリンプ(捲縮:繊維の縮れ)をつけた繊維を束ねて成形すると、その成形体の内部は、前後左右に空隙と繊維が入り組んだ三次元網目構造になります。その微細な網目構造は強い毛細管力を生み出したり、フィルターとして異物を吸着する役割をはたします。

 当社では繊維の種類や繊維径を多数取り揃えており、三次元網目構造を微細に調節することが可能です。

 また、繊維成形体の硬さ・弾力も、硬いものから、スポンジのような柔らかさまで、ご要望に応じて調節することができます。当社の繊維成形体は、高い空隙率と、高い強度をあわせ持つ特長があります。

射出成型

射出成型とは、プラスチックの成型で良く使用される製造方法で、軟化する温度まで加熱溶融させた材料を射出圧を加えて金型に押込み、冷却・固化させる事によって成形品を得る方法です。立体的なプラスチック製品を成型する場合に主に用いられる技術です。

当社では医療関連商品の製造を行っており、小ロット生産を得意としております。

具体的活用例

タッチ部にエラストマーを採用し、内部に精密異形押出成型による微細な空隙を設けることで、紙に書いた時と同じような適度な抵抗と滑らかな筆記感を実現したタッチペンのペン先を開発しました。単純な無垢のエラストマー先端では出せない弾力が得られます。

繊維成形体を樹脂で固める際、弊社の技術により中心を柔らかく、外周を硬く作り分け、硬い外周の保持部と、柔らかい中心のブラシ部が一体となった、ファイバーブラシチップを開発しました。

オーベクスグループのメディカルデバイス製造拠点であるオーベクスメディカル株式会社では、化学療法用加圧式医薬品注入器のパーツとして、射出成型による部品の製造も行っております。

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